【ロードキルを見つけたら・・・】 当ネットワークでは,サンプルとして主にロードキルを扱っています。
研究のためとはいえ,動物を捕獲してサンプリングをすることは,動物や生態系に ストレスなどの多大な影響を与えますが,ロードキルを扱うことで,その負担は かなり軽減されます。 (もちろん,生態系の分解の過程などに与える影響はありますが) 普通ならゴミとして処理されてしまうロードキル。 しかし私達研究者にとってはとても貴重なサンプルなのです。 現在,当ネットワークではロードキルを多分野の研究へと役立てています。 詳しくは【サンプル流通および使用状況】を参照して下さい。 しかし,私達研究者のようにロードキルを貴重なサンプルとして見ている人種は いわば特殊な存在で,やはり一般にはあまり気持ちの良い物ではないようです。 見つけたからと言って,積極的に回収するのはキモチワルイ(怖い)し,人目が あるから勇気がいる。交通事故に遭っているのだから,当然損傷が激しいものが 多く,どこまでサンプルとなり得るのか,判断が難しい。 また,夏場など,すぐに腐敗が始まるので,サンプルとして利用できるのか疑わしい。 などなど,回収に踏み切るのを躊躇わせる要因がいっぱいです。 そこで,ここではロードキルがどこまで使えるのか,またその扱い方などについて 紹介したいと思います。 |