【死体を見つけたら?】 野外で野生動物の死体を見つけたらどうしよう?
今まで見過ごすだけだった死体を有効活用しようと思い立っても,なかなか実行 には移せないですよね。 それでも何とかしてみようと思ったら,まずは自分がロードキルにならないように 十分周囲に気を付けて死体を採取しましょう。 大きめのゴミ袋などを裏返して,さっとビニールに入れてしまえば,手も汚れず 簡単に採取できるでしょう。(たまに失敗もあるけど(汗)) そして余裕があればその場で動物種や日付,採取地点の情報などのメモをとって おきましょう。(もちろん持ち帰った後でも覚えていればかまいません) サンプルの基本情報として最低限必要なものを以下に示します。 ・動物種:正確にわからない場合,例えばニホンイタチとシベリアイタチを外観 から識別するのは,難しい場合もあります。そういう場合は,イタチ類とでも しておき,後で解る方に見てもらうのが良いかと思います。 解らないのに当てずっぽうで記録するのはかえって良くありません。 ・採取地点:できれば地図上に採取地点をプロットしておくのが一番良いですが 最低でも市町村くらいはメモしておきましょう。 ちなみに私は道路マップに直接,日付と種名を書き込んでいます。 ・採取日:サンプルを保管する際,後々参考になることもあるため,できれば 欲しい情報。 ・性別:ロードキルの場合,判定が難しいが,それでも解る場合にはメモして おくのが良い。 寄生虫が怖いので,できれば1回冷凍した方が良いが,野生動物の死体を凍らせる 冷凍庫がないと言う方は,クール冷凍便で冷凍庫を持っている人に送りましょう。 腐ると遺伝子解析などに不利な場合があります。 自分で計測や解剖,標本化作業ができなくても,ネットワークにはそれができる 研究者達がいますので,野生動物の死体を見つけたら是非ともご協力いただけたら と思います。 |